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zoom RSS 「ミュージカル TITANIC」鑑賞(国際フォーラム Hall C)

<<   作成日時 : 2007/01/20 02:54   >>

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 プロードウェイでヒットした…という触れ込みで、「タイタニック愛好家」としては押さえておけということで、妻にチケット入手をお願いした舞台だが、なんとも評価の難しい微妙な作品になっていた。
 初っ端から、入り口に「水夫姿のコスプレ」がチケットもぎりして居るのを見て、「しまった、場違いなところに迷い込んでしまった…」という気まずさ全開に怯む(^^;;
 どうかご勘弁ください。
 基本のストーリーはタイタニックなので説明無用と思うが、特徴としては、
1.二等船客(森口博子)の出番が多い
2.一等に詐欺師が混ざっている
3.三等の若者のロマンスがある
4.通信士の出番が多い
5.ボイラー室の若者が不満を言っている
 という感じ。一等船客の史実系エピソードはぽちぽち登場する。
 ラストの死人が出る辺りでは客席からすすり泣く声も聞こえたが、氷山に激突して第一部85分が終了した休憩時間には、「思わず寝てしまった…」という声があちらこちらから聞こえてきて、沈没したのはむしろ客席のほうだ という現実。
 とにかく見ていると「船の旅って、毎日変化が無くって退屈なんだな〜」と思ってしまうような時間が流れている。
 音楽にこれといって記憶に残るような名曲が無いのは、まずミュージカルとしては致命的
 無音のシーンが多すぎるのも気になる。
 一等船客が登場するシーンには100%室内楽を流しても良いはずだし、エンジン音とか汽笛とか水音とか、そういう効果音が有っても良いんじゃないか。
 無線室のモールスがまったく出鱈目なのもダメ。CQDからSOSに切り替えるシーンがあるのだから、分かりやすくモールスを聞かせれば良いのに。
 氷山にぶつかった後、「室内楽団」がその場に居るのに無音で船長たちの長台詞が続くのも、何故演奏させない!と思う。
 とにかく、音楽を書く手間を省いたのではないかと思うほど、曲が少ない。
 それに加えて、舞台装置も小道具も衣装も、全てが豪華とは程遠い。
 一等の晩餐のシーンで出てきたテーブルは、三等で使った長テーブルにクロスをかけただけで、もはや豪華でないどころか小汚いレベル。
 舞台の全景は、船尾部分のような構造に見張り台を立てたもの。
 ラストでこの部分が30度ほど手前に傾く仕掛けがあるのだが、それ以外は一切転換など無く、二階部分に「陀輪」を引っ張り出してブリッジに見立てるとか、天井からシャンデリアを下げてダイニングに見立てるとか、そのくらい。
 全体は「海底のタイタニック」を意識しているらしく、淡いブルーに塗られているので、沈没前から沈没色。
 普通なら、沈没した色の効果は照明を当てればよくて、基本は「白」にしておくべきだろう。どうもこの発想は理解に苦しむ。
 そういうわけで、「ミュージカル TITANIC」は、音楽・ストーリー・演出の三拍子そろってダメなミュージカル。
 なんだか、「タイタニックを取り上げれば、取れあえずチケットは売れるだろう」的な安易さがたぷたぷしている作品であった。
 ハナから「泣く気満々」女子と、一部役者目当ての客以外は、私のように「まあ、見なきゃ批判も出来ないしな…」と呟きながら帰っていったでしょう。

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